今も私たちの心に生き続けるジミー時田さん。ジミーさんファンが集う掲示板です。
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立川談春『赤めだか』より
投稿者:
早川 肇
投稿日:2008年12月31日(水)23時58分17秒
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宴会は果てしなく続く。ただひたすらに皆飲み続ける。元旦だけは僕等前座も
酒を飲むことを許される。日の暮れ方頃に談志(イエモト)が、「ジミー唄ってくれな
いか」とねだると、親友のジミー時田さんが持参したギターを奏でだす。始めて
聴いた時、談春(ボク)はその素晴らしさに驚いた。おしゃべりを絵に描いたよう
な談志一門が誰一人言葉を発することなく聴き惚れる。
「昔、俺が歌番組の司会などやってる頃、楽屋でクソ生意気な歌手なんぞいると
、お前より俺の友達の方がケタ違いに上手いとケンカ吹っ掛けたもんだ。中には
、それは誰のことですかなんて云ってくる奴もいてな、ジミー時田だと云うとみ
んな黙っちまう。ジミーは名人だ」
さもありなんと思った。二十そこそこの子供をそこまで納得させる芸の力は凄
い。十畳ほどの座敷で二十人足らずがジミー時田の歌を至近距離で味わう。こん
な経験をしてしまったらディナーショーなんて馬鹿々々しくて行けない。しかも
司会は立川談志。一曲ごとに解説をふくめたエピソードまで入る。贅沢この上な
い。ところがジミーさん、酒にだらしなくて酔うほどに妙な具合になってくる。
「談志ちゃん、いちいちなんかしゃべるなよ、気が散っていけねェ」
「こりゃ驚いた。ジミーこの辺りにしとくか」
「冗談じゃない、これからだ」
ギターを弾いて歌いだしたのは・・・・・、
「鐘がポンと鳴りゃサ、上げ潮ォ南サァェ・・・・・」
さいさい節だ。
「三代目柳好は最高だなァ、前座、酒持ってこい」
ジミーさん、こうなると自分の世界に入ったきり、もう決して出てこない。
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